美しい町並みを守りたいのに

こんにちは!いせ弥です。
日本全国に大寒波来襲!首都圏は慣れない積雪で交通・物流がマヒしましたね。
通勤通学で困った方も多いのではないでしょうか。

ここ大宇陀でもしっかりと雪は積もりましたが日頃からスタッドレスタイヤを履いているので大丈夫!
ただし軽四バンは荷物を積んでないと軽すぎてタイヤが空回りしてしまいます。
そこで重石用の奈良漬を積み込んでの運転です。

昨夜は地元の「町並み環境整備協議会」の会議を行いました。
当地は重要伝統的建造物保存地区として江戸時代からの町屋が多数並んでいるのですが古い建物は必ずしも住みやすくありません。

基本的に来客を自宅でもてなす造りのため、まずは立派な玄関、土間から上がり框(かまち)を通じて二間続きの座敷がありその向こうに庭が広がる、といった形になります。
今でこそかつては竈(かまど)が据えられた土間エリアを改造している家が多いものの、家族の台所や居間は狭く使いにくい設計となっているのです。

他にも土壁もしくは板戸/襖の間仕切りでは暖房をいくら焚いてもなかなか暖かくならないとか、高齢者が多いのに段差や敷居が多いとか・・・
そのため建て替えの時にはハウスメーカーの最新型の家にしたい要望も多いのです。

ただし重要伝統的建造物保存地区とはいえ家の内部構造にまで伝統建築にする
義務はなく、外から見えるところだけ伝統建築にすれば良いように規制されていま
す。

ところが、最近は伝統建築に倣わない建物ができはじめました。市から補助金
出すから伝統建築にしてくれと話があっても、要らないというのです。

かつてこの町の人たちは隣り近所との調和を大切にしてきました。
美しい町並みはその調和のレベルの高さが現われたものです。
世の中が豊かになるにつれて個人主義が強くなり町並みの美観が失われるとは
皮肉なものですね・・・。

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