今日は東大寺に「参籠見舞い」に行ってきました。
この時期の東大寺といえばお水取り。
二月堂のお松明の様子がよくテレビなどで紹介されますがこれらは修二会(しゅにえ)の行事の一部で、修二会自身は練行衆と呼ばれる11人の僧侶が約1ヶ月間、参籠宿所に泊まり込んで行う厳しい行を指します。
「参籠見舞い」はその籠もりの僧(練行衆)をお見舞いすると言うもので、今回は東大寺に近しい人のお誘いをいただいて参籠宿所にお伺いいたしました。
宿所内の様子は次回お伝えするとして、宿所の周りでは、練行衆を支える童子(大人である)の方々が松明作りをはじめ様々な作業を進めています。
松明は12日の籠松明が有名ですが、修二会期間中の3月1日から3月14日に毎日あげられており、今夜使う松明も二月堂本堂に続く登廊の入り口に準備されていました。
松明に使う竹は根っこがついており、それを伐採するにも相当な労力だったことがしのばれます。
これらは篤志家による寄進であり、その幹には歌手のさだまさしさんの名も書かれていました。
(さだまさしさんは修二会の様子を描いた歌を作っています)
ちなみにサポートの童子も練行衆と同じく外出禁止、食事はお昼に肉・魚・卵はもちろん牛乳も使わない精進料理を1回、朝におかゆを1回という厳しい生活をボランティアで行うという厳しい内容です。
驚きの修二会、1250年以上、戦時中でさえも途切れることなく綿々とその姿を変えることなく続いてきた行事です。
これを終えると春が来るといいます。