こんにちは、いせ弥です。
ここ大宇陀には歌人 柿本人麻呂が代表作「ひむがしの 野にかぎろひの 立つ見えて かへりみすれば 月かたぶきぬ」を詠んだ丘があります。
この「かぎろい」は厳冬のよく晴れた日の日の出1時間ほど前に見られる最初の陽光で、(東のほうに陽が上りはじめたとき、振り返れば月が傾いてきている)という極寒の朝の景色の美しさを表すとともに、柿本人麻呂が軽皇子(後の文武天皇)と宮廷の狩場であった「阿騎野」を訪れ、「かぎろい」に軽皇子の時代の到来を、「月」に軽皇子の祖母にあたる持統天皇の時代の終焉を予感した歌といわれています。
この歌が詠まれた日とされる旧暦の11月17日には「かぎろひを観る会」を開催しています。
かぎろひの現れるまでの時間は、大きな焚火で暖を取るとともに吉野葛100%の葛湯がふるまわれたり、かぎろひにちなんだ短歌の展示や講演があったり、万葉音楽のミニコンサートが開かれたりといろんな催しが楽しめますよ。
当日は地元温泉「あきののゆ」も早朝営業で皆様をお迎えしています。
本年は12月27日(日)の開催。仕事納め直後の日曜の朝で絶好のタイミングです。
ぜひこの機会に大宇陀にお越し下さい!