「かぎろひを観る会」が開催されました。

こんにちは!いせ弥です。
先日12/13は「かぎろひを観る会」が開催されました。

かぎろひ、とはここ大宇陀で歌人 柿本人麻呂が代表作

「ひむがしの 野にかぎろひの 立つ見えて
  かへりみすれば 月かたぶきぬ」

で出てくる言葉。厳冬のよく晴れた日の日の出1時間ほど前に見られる最初の陽光で、(東のほうに太陽が上りはじめたとき、振り返れば月が傾いてきている)という極寒の朝の景色の美しさを表した一句です。

ただし、この句には実はそれとは違う深い意味があって、柿本人麻呂が軽皇子(後の文武天皇)と宮廷の狩場であった「阿騎野」を訪れ、「かぎろひ」に軽皇子の時代の到来を、「月」に軽皇子の祖母にあたる持統天皇の時代の終焉を予感した歌といわれています。

この歌が詠まれたのは旧暦の11月17日で、われわれ地元観光協会では「かぎろひを観る会」を開催しています。

今年は平日だったにもかかわらず、早朝4時頃にはたくさんの方がお集まりくださり、かぎろひの現れるまでの時間を大きな焚火で暖を取ったり、無料で出された吉野本葛100%の葛湯を口にしたりしました。

かぎろひにちなんだ短歌の展示や講演、万葉音楽のミニコンサートなどの催しがあったおかげで楽しくかぎろひの瞬間を待っていましたよ。

かぎろひの様子は、山の稜線近くに若干の雲があったもののその少し上からは澄み切った空が広がり、太陽が昇ってくるとともに青-薄青-赤-橙-黄と鮮やかなグラデーションを楽しむことができました。

身も凍るような激寒の夜明け前に繰り広げられる万葉ロマンの光景。ぜひ皆さんも体験しに大宇陀に来てみては?

かぎろひの名前を冠したお酒を味わい、想いを馳せてみませんか?

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