本格的な寒波襲来、冬の雰囲気が高まるとともに年末の行事仕事が増えてきています。
先日は地元 宇陀松山春日神社の氏子有志&事務局で「鈴の緒」を作成しました。鈴の緒とは神社でお参りするときに賽銭箱の前で鈴を振るときに引っ張るヒモ。
毎年 鈴の緒を新しくするということで、氏子さんからの寄進を募ります。そして、いただいた氏子さんの名前を鈴の緒に書く、ということです。
実は、布に毛筆で文字を書くのはけっこう難しい。
通常の墨で書くと滲むうえに雨に濡れると汚れてしまいます。
なので昨年はアクリル塗料を試したのですが、それでは粘りが強くて毛筆らしい字が書けません。
そこで今年は「木簡墨:もっかんぼく」という木に書く専用の墨を用意しました。これは油分が多く含ませることで適度な粘りとしっかりとした墨の色が出るスグレモノ。これを少し墨汁で溶いて使います。
さらに、筆は「絵筆」。書道の筆は墨をよく含むけれどコシがありません。粘りのある木簡墨には粘りに負けない強いコシをもつ絵筆のほうが良いのです。
ということで、今年は昨年よりずっとキレイに書けました。
新しい鈴の緒で迎える新年。着々と新しい年が近付いています。
皆さんのお正月準備はいかがでしょうか。
日持ちもして かさばらない奈良漬は年末年始の手土産に最適です。
いくつか買い置きしておいて年末年始のお客様に渡すのに便利、との声をいただいておりますので、ぜひご検討ください。