こんにちは!いせ弥です。
昨夜は「螢能(ほたるのう)」が開催されました。
このイベント、毎年行っているのですが、今年の開催は感激もひとしお。
というのは昨年は赤字になり一時は開催を見送るとまでいったなかで、メンバー一丸となってV字回復を図るべく様々な取り組みを行ったからです。
まずは経費全体を見直し、レベルを下げないように経費削減を図ったのはもちろん、いろいろなサービスアップを行いました。
ひとつは「Sエリア」の設定。能のファンが高齢者である一方、今までは全席自由だったため入場前には2時間もの立ち行列となってしまいました。
これを見直し、舞台に近いエリアへの特別入場券を発行することで、本年は40分程度の行列で済むようになりました。
さらに、今までは後々に残る記念品がなかったので今年は演目「小鍛冶」を描いたイラスト入りの絵馬を作成。裏面には演者の皆さんの名前を入れてあり「毎年来て集めたい」という方もおられるほどの人気ぶりでした。
なお、今回V字回復させて伝統を守りたい、という取組の様子は毎日新聞、読売新聞、奈良新聞、日刊ぱーぷるなど各マスコミでも大きくお取り上げいただきました。
おかげさまで会場でお願いした協賛金には85名を超える方からご賛同いただき、総額11万円を超えるお金を頂戴いたしました。なかには匿名で1万円をポンと入れてくださる方もいらっしゃいました。お金のありがたさもさながら、「新聞見たよ、頑張ってね」「何としても続けてくださいね」と皆様からほんとうに温かいお言葉をいただいたのには、うれしくて涙が出る思いでした。
このたび、赤字転落から始まった螢能運営改革。
ご来場のお客さまに今後さらに喜んでいただくとともに、私たち保存会のメンバーでも新たな気運が高まってきています。
より素晴らしい町になっていくように頑張ります!