こんにちは!いせ弥です。
桜の季節が過ぎ、新緑に溢れる最も過ごしやすい季節となりました。
私の大好きな山菜採りの季節です。さっそく、ワラビ採りに行ってきました。
小さなころから山菜採りが楽しくて、たくさんのワラビでお米30kg用の袋が満タンになったこともあります。
採ってきたワラビは、持って帰るとすぐにゴミや硬いところを除き、長さを揃えて木灰をかけて、熱湯を注いでアク抜きします。
翌日にはそれを等分に分け、水漏れしないようビニール袋に入れ、梱包して親戚の叔父さん叔母さんの家に宅配便で送るのです。
小学生だった私は、このとき少し不満に思いました。
こんなに手間をかけたのに太く柔らかくて美味しいところはみな人にあげてしまう。一所懸命に採ってきた自分に残るのは先がもげたり少し開いてたり、いわゆるB級C級の部分ばかり。
その不満に対しては父が「また一緒に採りに行こうや」と言ってくれたので収まった思い出があります。
ワラビを送ると、ほどなく到着の電話がかかってきます。
「季節の味をありがとう、採るの大変だったでしょ」と言ってくれる叔母さん宅もあれば、何の連絡もない叔父さん宅もあります。
そこで、初めて知るのです。
ワラビなんて、山近くに住んでいればそこいらに生えてくるし、お金がかかるものではない。わざわざ礼をいうほどでもなければ、好きじゃなければそんなにありがたがるようなものでもない。
しかし、日頃 人をもてなしたり世話をしたりしている人は、その品物を送るためにどんな面倒があることを知っている。
その向こう側にどんな思いが詰まっているのかがわかるのです。
これをわからない人・・・はちょっと残念に思います。
この季節、ワラビを見るたびに そんな経験の積み重ねが今の自分を育ててくれたんだなと感じます。