こんにちは!いせ弥です
いよいよ秋本番、古い町並みを散策するのには最高の季節がやってきました。
昨年の店舗改装できれいに展示したものの一つが古くからの看板。
店のなかにある看板は実際に当店で使っていたもの。
アサヒビールの看板はアサヒビール博物館に置いてるのと同じものです。
なかでもミツカンの看板は、左端に四代目当主 清水彌太郎の文字が刻まれた、当店向けの逸品モノ。
中埜酢店が株式会社と記されていることより制作されたのは昭和初期のようです。
ちなみに右端の「亀甲冨中埜醤油店」はおそらくはミツカンの中埜酢店の関連事業としてやっていたのではと推察されます。
酢は米から、醤油は麦と大豆から、と材料こそちがいますが酢も醤油も同じ醸造による発酵食品なので、道具や設備が使えるためです。
ちなみに当店も酒を造りながら、足元にある酢の醸造壺でお酢を造っていました。
さらにその隣にある「宮桜」の看板は味醂(みりん)のもの。
メーカーの宮崎商店は現在はありませんが伊勢国楠郷と書いてあり、今なお この地で稼働しているみりんの大手メーカー宝酒造に関係しているのかもしれませんね。
看板の文字は ほとんど剥がれているものの、一部には金箔の輝きが今なお当時の豪華さを伝えています。
他にも、キリンビールや地元芳村酒造のホーロー看板が飾られています。
レトロな雰囲気満点のいせ弥にどうぞお越しください。