こんにちは!いせ弥です。
店舗の内装を刷新してから間もなく1年。
店舗の雰囲気もしっくりと馴染んできました。
店舗改装の際に特に力を入れたのが、昔からあるいろんな小道具を美しく見れるようにしたこと。
その中でも店内にズラリと並んだ20本を超える徳利が圧巻。これらはかつて宇陀松山地区で実際に使われていたものを集めたものです。
昔はお酒は空の徳利を持って店で入れてもらう買い方が主流。
いまでいうところの”マイボトル”です。そしてこれらの徳利にはその店の名前、お酒のブランド名、店の地域名が描かれています。
そのため、これらの徳利を見ると、過去にこの地域でどのような名前の酒屋が何というお酒を造っていたのかをひも解くことができます。当店いせ弥のブランドは”金時”という名前でした。
先代の話ではかつて旧大宇陀町には当店含めて17軒もの酒屋があったそうです。地元で今なお続いている芳村酒造様の徳利もありますので、お店に来られた方はぜひ探してみてください。
ところで、これらの徳利の文字を見ると一筆書きのような独特の書き方で書かれているのがわかりますか?
これらは、砂状の釉薬を袋に入れ、針穴を開けて出てくる釉薬を落としながら書いたためなのだそうです。
一発勝負でそれなりの字をひと筆で書かなければならないと思うと、簡単には下手くそとは言えないですね。
店内にはこのように歴史を感じられる展示品がいくつもあります。
歴史の町大宇陀の雰囲気をぜひ当店でも味わってください