ディープな世界「米こうじ」

こんにちは!いせ弥です。
一年で最も気候のいい時期になりました。まさにお出かけ日和ですね。

先日は、種麹屋「菱六」さんに 麹の勉強会に行ってきました。
種麹屋とは、麹の菌を培養して販売するお店。そもそも麹はカビなので、できた麹を次の麹を作るときの種にすることはできるのですが、カビ自身が原始的な生物のため遺伝的変異してしまうリスクがあります。
そのため造り酒屋、味噌製造、しょうゆ製造する人は種麹屋さんから麹の菌を買うのが一般的なのです。

麹の世界は、いまでこそ「塩こうじ」「甘酒」に代表される醗酵食ブームで世間の認知が広がっていますが、麹を売っている店自身はごくごくわずか。
京都市内全体を見渡しても麹を売っている店は0(ゼロ)という現状です。

そこに種麹を売る種麹屋さんはさらに少なく、もはや全国でも数軒のみ、という極めてニッチな業界。
その中にあって菱六さんは京都で300年の歴史をもつ老舗なのです。

勉強会参加者は女性を中心に20名程度。初心者向けの内容から、プロしかわからないディープな内容まで幅広い内容で、マニアックで滅多に得られない知識を得ることができた貴重な機会でした。
幼少のとき米麹なんて21世紀には絶滅してると思っていた私にとって、麹のお話しでいろんな人が興味津々で集まってくるというのも不思議な感覚でしたね~。

おかげで、世間のほとんどの人のように店を畳んでサラリーマンになる道よりも、この不思議でマイナーな業種を掘り下げる人生を送ることになりました。
このあたりの感覚は菱六の社長さんもおおきくうなずいてましたね。

醗酵食というのは温度や時間を厳密に計らずともそれなりのできあがりになるのも醗酵食の寛容なところ。
とくに溢れかえったデジタルな情報の渦で溺れている現代人には、この感覚が好まれているのかもしれません。

いろんな思いに包まれた一日でした。やはりお出かけはいいものですね!

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